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2009.09.02

デュラス『辻公園』

マルグリット・デュラス『アンデスマ氏の午後/辻公園』
物語としてなら一割方の分量で仕立て上げられるだろう、遠景を排除して暗示される、秘密の儀式に則った切れぎれに続けられる、おかしな対話。
『アンデスマ氏の午後』では崖下から沸き起こって漏れ聞こえるダンス・ソングが印象的だったが、『辻公園』では都会で見た動物園のライオンの色彩と薫りが鮮やかな光を射す。
行動し遷ろう人たちは勇敢で臆病で何かを期待し待ち続ける。
ウチワの片面に内田百けんがいるなら、もう一方に、これがある、そんな風に、世界を読んでしまう。

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