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2009.10.20

『金で買えるアメリカ民主主義』

2003年に日本語版が出たグレッグ・パラストの本を読んでいる。


グレッグ・パラスト, 貝塚 泉『金で買えるアメリカ民主主義 (角川文庫)』


第三章の「カリフォルニア・怒リーミング--電力自由化と電力海賊(パワー・パイレーツ)」に、なぜ停電が起きたのか企業側の政治的な背景が報告される。この停電は技術的な問題ではないので防ぎようはなかった、むしろ企業によって引き起こされた、規制改革という違法で大規模な詐欺だった。
そしてエネルギー企業が、米国外でIMFや世銀を盾に軍事行動さえ交えて掠奪する様を知り、あぁこれが諜報員が(自らを恥ながら)受け持つビジネス活動かと元CIA部員らの告白本を思い起こす。

タイトルが直截すぎて、ふざけてるのかと思ったが、そうじゃなかったのだ。
ところで、こんな国が本当にグリーン・ニューディールなんて出来るのかねぇ?
ここに風景として記載されてる汚染企業と州、そして共和党への献金を放置して進むことは出来ないだろう。

献金と寄付。
最近タリバンの資金源を断つには?という記事を読んだら、ケシ栽培なんて手間の掛かることじゃなく、ビジネス上の手数料徴収や世界中からの寄付と献金で作戦行動ほか全てを賄ってるとの指摘があった。
さて、それはどうすれば良いんだろうね。

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Comments

タリバンの軍資金ソース
http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/b15b2f31c9ce32575b020a4f2ac7fb07

Posted by: katute | 2009.10.22 02:14 PM

グレッグ・パラストの経歴が端的に記されてるので、以下引用。

 私が新世界の計画を練るミルトン」ウリードマン教授やシカゴ・ボーイズとともに机を並べていた時代から25年もたった。グループの正式名は「ラテン・アメリカ・ファイナンス・ワークショップ」といい、アーノルド・ハーシュバーガー教授が率いていた。フリードマンのグループは、「マネー・アンド・バンキング<ワークショップ」といった。私は両方のグループに属していた。当時から私は調査活動に携わっており、全米電気労働者組合の指導者、フランク・ローゼンやエデジー・サドロウスキーのために極秘で動いていた。
(省略)
 当時はローデシア(今のジンバブエ)が旬の話題だった。同国では、人工の五パーセントに過ぎない白人が、残りの九五パーセントの黒人を、事実上の奴隷制度によって希望もそしてもちろん選挙権も与えずに支配していた。フリードマン教授は子供用の椅子から立ち上がってこう言ったものだ。「なぜ人々はローデシアを非難しているのだ。アフリカで唯一の民主主義国家なのに」彼が黒人の運転手付きの黒のリムジンでいつも移動していたことも記憶に残っている。
 そういうわけで、他の学生たち--駆け出しの銀行家や研修中の独裁者君たち--がフリードマンをあこがれのまなざしで見つめていたころ、私はこう組合に報告していた。「このフリードマンとやらは、ただの病んだ子犬だ。こんな極右野郎の、虫のいい、自由競争市場とやらのナンセンスに耳を傾ける奴なんて誰もいやしないだろう」
 しかしあれから20年たった今、ブッシュもクリントンもプーチンもウォルフェンソンも、口を開ければミルトン・フリードマン教授さまさまだ。どっちを向いても、舞台を仕切る人たちはみんな黄金の拘束服を着て満面に笑みを浮かべながら互いをさぐり合い、互いに共感し合ってる。私が思いつくのは、もうひとりの恩師、詩人アレン・ギンズバーグのことばだけだ。武装した精神病院にあっても犬死にはするな。
~『金で買えるアメリカ民主主義』第四章 レクサスを売れ、オリーブの木を燃やせ

Posted by: katute | 2009.10.23 10:34 AM

こども用ベッド、マック労働、それらを見るにつけ最近もこの本執筆時も状況に変化なく日本でも現在進行中だ。スティグリッツが指摘する世界銀行の4段階、IMF、GATSなども同様に。

また、この本を移民の歴史の視点から見るなら、政治に裏切られた悲しい現実を描いてる。というか移民て何だろう。日本の近代も同じ問題を抱えてる。それもグローバリゼーション?

Posted by: katute | 2009.10.28 11:48 AM

これは、同病相哀れむ。
「戦争」が「戦争」を養うのバリエーションか。

ドラッグマネーが世界的危機の最中、銀行を「救済」した
http://rockway.blog.shinobi.jp/Entry/323/

Posted by: katute | 2009.12.24 02:06 PM

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