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2009.12.12

ティントナーのディーリアス

NAXOS盤でヴァイオリン協奏曲を聞く。
楽章を三つに設定してるのには驚いた。
動機提示を二楽章のものとして解釈したのだろう。これはこれで面白い演奏だ。
速度とフレージングがフェンビー盤と異なり、さらに音が乾燥してるのが自分には新鮮でもあり退屈でもある。音色の好みもあるが、身振り解釈の新味に欠けるように思える。
それに比べて「小管弦楽のための二つの小品」のカッコーの循環する主題回帰の下手さが醸し出す無常さ加減、悪くない。そういう解釈もあるだろう。そして「河の上の夏の夜」の水のたゆたい具合とボートをゆっくり漕ぎ進むあたりの間合い、そうして水の流れに消え入る仕草の下手さ。もしかすると、これら下手さ加減は作曲家が既にスコアに仕込んでいたものなのだ。

春初めてのカッコー、それ言うには季節の移ろいを記憶して、めぐってきた季節を聞き取らなければならない。その想いが重い。

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