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2010.02.14

『世界はカーブ化している』

気になるタイトルだ。
ルチーアノ・ベリオに「カーブで見いだす視点」てのがあった。
曲がり角の先にまだ知らない何か新しい世界が待ち構えてる、そう思った?
いや、世界恐慌についての報告スピードが縮まってると思った。
でも思ってみれば20年代の世界恐慌については最近も調査が進んでるけど、当時も優れた報告はあって、古典的評価を受けてるじゃないか。
そうすると、これは状況説明のような肩の凝らない読み物エッセイのポジションが正しいような気がする。
なぜって、研究書じゃないから。
で、前置きに続く国と地域への解説が面白いのは、やはり26歳から米政権中枢近くで金融コンサルタントとしてインサイダーとしての目撃情報をくれるからだ。
でもね、中国に関しては最近の報道やブログで読める以上はない。
日本に関しては、米国が日本へ電話すれば強いドルが維持できたのは過去のことで今は政治家か官僚かハンドラーがハッキリしなくなったのは日本のヘマのせいだ、と言い、ノムラを怒らせたとか笑い話を披露する。それさえ過去の出来事で米国に楯突けば、規制緩和も「創造的破壊」も思いのままグローバリゼーション出来ると、米国を英雄扱い(詳しくはネタバレになるから控えよう)。
しかし、さすがに米国経済への注釈はインサイダーだけあって、レーガン・クリントン時代が米国の雇用におけるパラダイムシフトだったと指摘する(現場を目撃してるらしく他にも面白い話がある)。レーガン革命はディズニーによるハリウッドの薫陶がなければ、なしえなかったのではないか。
それにしても、披露されるアイデアには驚かされるね。まるで社会主義でしょう。それともマネー世界のフロンティアを目指して新しい冒険をする「ふだらく」の渡し賃か。陳腐だ。分析と思索の違いといえばそれまでだが。
規制緩和と「創造的破壊」は物書きとしての力量にも編集者の能力にも現われていて、読み物としての質を疑うに十分だし、日本語への移植も同様。まぁグローバリゼーション推進派の言語能力なのか。
何となく鼻持ちならない出しゃばりな物言いが引っ掛かる、これが金融世界の世代交代したスポークスマンとしたら品がない。

さて、コメントを寄せてるのは登場人物たちなのに、日本人は違ってる。ご本人は日本的奥床しさから辞退したのなら、このヒトはなんだ?


デビッド・スミック『世界はカーブ化している グローバル金融はなぜ破綻したか』

P.S.
後半の西欧世界の解説では、SALVATORE SCIARRINOのAnamorfosiが聞きたくなって、探した。記憶は改竄されてた。「水の戯れ」と「雨に唄えば」がミックスされてたんで、「大海原の小舟」ではなかった。
おかげで、DAMERINIのアルバムを約20年ぶりで聞き直した。シャリーノのソナタは4曲が連作になってるとようやく知った。それと22歳の「前奏曲」はドビュッシーじゃなくラヴェル「夜のガスパール」を切り混ぜてないか?

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Comments

経済というよりは金融、特には企業家精神を重要ファクターとして投資家マネーについて考察してると考えて良いだろう。
だから政治的施策に左右される、ヒューマンエラーを“明後日”から見た本だ、と。


SALVATORE SCIARRINO
Anamorfosi

楽譜:
http://www.scribd.com/doc/13742410/Salvatore-Sciarrino-Anamorfosi

動画:
http://www.youtube.com/watch?v=Xhkt3GJpg5E

Posted by: katute | 2010.02.22 at 04:46 PM

フラット化してる?
フラット化してるのは、生産力としての雇用であり、投資家周辺への企業のための生産力であり、購買力としての国や地域の括りであり。。。
世界中に平等が訪れてるのではなくて、否応なしの格差というアドヴァンテージを確保した上での、前記に立脚した視点からの状況変化に対する不満で、世界が人類が総て同時革命を起こしてフラット化してるのではない。
みんなが手をつないで一緒に新しいルールへ移行するならコストも低くて済むだろうと思うだろうか。
さきに閃いた者が自分の利益なり権利を確立・確保して、さぁみなさんどうぞ!と誘うだろう。

Posted by: katute | 2010.02.23 at 09:51 AM

米国内の階級闘争と政治家の票取り合戦というショーに関して日本では報道を見ない。
最近話題のトヨタ社長公聴会も、そういうことらしいのだが、社会システムが形骸化してると見るべきか。

トヨタ陰謀説 ムクムク
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1053221.html

"トヨタ事態 禍根は世界一強迫観念・非正規職量産・面倒見る言論…"
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1059247.html

日本語でこうした記事を他に見なかったので、貼っておくけど、これは公式サイトじゃなくファンサイト。

Posted by: katute | 2010.02.24 at 04:41 PM

米聴聞会でトヨタ… "成長に酔い安全をおろそかにした"
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1064754.html

トヨタを百回提訴した辣腕弁護士が警告
「これは理不尽なバッシングに非ず! 米国人はトヨタに狼少年を見た」
http://diamond.jp/series/dol_report/10035/

公聴会へは手練のPR会社とイメージアップに出ると思った。

Posted by: katute | 2010.02.25 at 12:26 PM

ご冗談を。。。

対トヨタ戦争: 実はもっぱら政治問題
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-d8b7.html

Posted by: katute | 2010.03.02 at 12:50 PM

「韓国はもはや負け犬ではない」 デビッド・ピリング
http://abetch.exblog.jp/10053239/

金正日,全面戦争も平和も望んでいない
http://japan.dailynk.com/japanese/read.php?cataId=nk00100&num=8527
「建国後、北朝鮮の住民は悪いことはできない単一民族という考え方に洗脳され、子供のように外部からの攻撃に弱くなり、自分たちをケアーすることができる指導者が必要だという論理が偶像化につながったという。」
>これって、ディズニーのことか?と両者の親和性を思う。

Posted by: katute | 2010.03.03 at 10:58 AM

記事タイトルが煽られてるけど、そっけないながらに面白い背景が語られてる。
日本のマスコミが煽るのは、日本国内のトヨタ嫌いもあるからなのかなぁ? 例えばシャープよりも派遣切りの筆頭だとか。

トヨタ“推定有罪”の世論を作った
謎の人物とLAタイムズの偏向報道
~『ザ・トヨタウェイ』著者の米大物学者が語る衝撃の分析!
http://diamond.jp/series/dol_report/10036/

Posted by: katute | 2010.03.04 at 12:15 PM

アメリカを支配するゴールドマンサックス
http://ryuzaburo.seesaa.net/article/142898168.html

Posted by: katute | 2010.03.08 at 02:34 PM

おおーっ、所変われば品変わるだね。
まったく逆立ちしてる。

トヨタの電子制御問題に隠れた事実!
アメリカ人特有のアクセルの踏み方
http://diamond.jp/series/ecocar/10033/

Posted by: katute | 2010.03.15 at 01:11 PM

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