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2010.06.02

読了:藤谷 治『誰にも見えない』


藤谷 治『誰にも見えない』

『氷の海のガレオン』を読んだのと同じような感触で始まる、が、これは違う。 そして、違っててイイ。 大きな不満は無いけれど、ぎこちない家庭、馴染めない学校、理解できない自称親友、こういう世界に囲まれて、生きづらいような気がする、そんな少女の日常。 ため息が出るけれど、救われる、小さな話。 次はネタバレ。

きらいといやで埋め尽くされたページで始まる中高一貫校の女子中学生の日記。何だか馴染めない世界にいる主人公、「友達」との退屈な日常、そんな中、縁遠いと思われた少女とふとした弾みで交流が始まり、家での筈が、ささやかな奇跡を切っ掛けに、どうやら、本当の親友に巡り会ったことに気付く、そんな話。
これは、著者の青春時代の投影のような気がするな。

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