書籍・雑誌

2012.12.11

読了:宮内 悠介『盤上の夜 (創元日本SF叢書)』


宮内 悠介『盤上の夜 (創元日本SF叢書)』

久しぶりに、実に、SFらしくて、SFらしくない小説を読んだ。 科学知識に嘘を交えない所が良い。 ゲームという抽象的な基盤の上に、抽象的な話を描いた連作短篇集。ところで、語り手は、誰なんだ。一貫していると考えたほうがいいのか(萩尾望都のように)、それとも、一部だけなのか。 特に、最後の一編は、素晴らしい。 最初の一編ではイマイチなエログロ(作者に向かない)かと思ったが、そうではない仕掛けでもあった。

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2011.06.13

読了本のメモ

最近から遡る(文庫化による再読を含む。下が古い、括弧内は発行日、後ろの日付は読了日)
われら顔を選ぶとき (ハヤカワ文庫 SF (620)) ロジャー・ゼラズニイ (1985-07)2011年06月08日
数学ガール/フェルマーの最終定理 結城 浩 (2008-07-30)2011年06月05日
バウドリーノ(下) ウンベルト・エーコ (2010-11-11)2011年06月03日
バウドリーノ(上) ウンベルト・エーコ (2010-11-11)2011年05月22日
コンピュータが仕事を奪う 新井 紀子 (2010-12-22)2011年05月14日
オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ (ちくま学芸文庫) 吉田 武 (2001-11)2011年05月03日
景気を読みとく数学入門 (角川ソフィア文庫) 小島 寛之 (2011-03-25)2011年04月19日
世紀の空売り マイケル・ルイス (2010-09-14)2011年04月12日
悦楽の園〈下〉 (ポプラ文庫ピュアフル) 木地 雅映子 (2010-05-07)2011年03月22日
悦楽の園〈上〉 (ポプラ文庫ピュアフル) 木地 雅映子 (2010-05-07)2011年03月16日
ミノタウロス (講談社文庫) 佐藤 亜紀 (2010-05-14) 2011年03月10日
数学的思考の技術 (ベスト新書) 小島 寛之 (2011-02-08)2011年03月08日

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2011.05.17

挫折:ソーンダース マックレーン『数学 その形式と機能』


ソーンダース マックレーン『数学 その形式と機能』

そもそもの初めから、最終章だけを読むつもりだったのだが、それも完全には達成されず。 本自体は、素晴らしい数学科専攻生のための数学全般への入門と、著者の数学哲学への導入(これが最終章)からなるもので、数学科に入ったばかりの学生はパラパラ読むと数学全体の感じが掴めるんじゃないだろうか。 600ページもあるんで、今回は、6割でgive up。また今度、読み返します。

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2011.04.15

読了:マイケル・ルイス『世紀の空売り』


マイケル・ルイス『世紀の空売り』

隻眼のファンドマネージャ、成人後診断のアスペルガーだが、もう一人も怪しい。 グッドフェローへのインタビューがある事から、著者の主題は、資本主義、市場主義における社会正義ではないかな。 ファンドの仕組みもよく判って、お薦めなのだが、如何せん、読んでから時間が経ってしまった。

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読了:ブライアン・ヘイズ『ベッドルームで群論を――数学的思考の愉しみ方』


ブライアン・ヘイズ『ベッドルームで群論を――数学的思考の愉しみ方』

物凄く楽しく読めた部分とそうでもない部分があるけど、コメントにもある通り、ストラスブールの大時計が面白い。それを新たに作る心理についての考察も含めて。時間が経ち過ぎて、書く意欲が減った気がする。読んだの、1ヶ月前だからな。

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2011.02.23

読了:キース・デブリン『世界を変えた手紙――パスカル、フェルマーと〈確率〉の誕生』


キース・デブリン『世界を変えた手紙――パスカル、フェルマーと〈確率〉の誕生』

2011.02.15から読み始めて、2011.02.22に読了。 確率概念の形成を決定づけた、有名な往復書簡の最大のポイントとなった、パスカルからフェルマーへの1通を段落毎に説明しながら、その後の歴史的経緯とその意義を解説する。

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読了:スタニスラス ドゥアンヌ『数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組み』


スタニスラス ドゥアンヌ『数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組み』

2011.02.14:読了。 テーマは明確。 人も含めて、動物はなぜ数えられるのか、なんのために数えるのか(この2つ目は自明か) 人は、いつ(何歳)から数えられるのか 数学の閃きは何処から来るのか 数学が物理世界と(これほどまでに)一致するのは何故なのか これらの著者なりの答えが、この本である。

数学その物は、プラトン主義者(アラン・コンヌら)たちの言う静的なものではなく、発展進化する科学としての数学だとする立場。
サヴァンの能力については、選択と集中で説明できるとする。多分、そうだろうと思う。後は、どこまで集中で伸ばせるかではないか。その辺はサッパリ書いてないし、どこかで研究されているというのも無いようだ。

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2011.01.20

2010年の読了本の見直し

やっと。booklog登録分なので、漏れがあるかも(3月からの利用なので漏れてるのは確実)。52冊なので、平均週1冊か。コミックスや以前から読んでるものも入ってしまったから、去年よりも少し少ないのだ。

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2011.01.11

日本と海外ではモノがひっくり返って見えるらしい

電子書籍の話をすると海外記事は今後の編集出版作業の盛況を書き/掻きたてるのだが、日本では何故か紙への印刷需要が減るといった話になってしまう。
で、印刷屋は編集できるのか?
テレビを見なくなったのはコンテンツの質が低下したからだろう、面白いか否かよりも編集の手間を掛けたかどうかで、絵描きが工房を解散して孤独な作業を始めたように、コンテンツもまた孤独な作業を通じてパトロンを称えるのだろうか。
抒情的なお涙頂戴を書いてみたが、実際にはデザイナーと呼ばれる人たちが以前には撮影修正と組版・校正から製版までの一人屋台のような労働強化であり、この場合のコスト削減は労働意欲減退による質の低下を呼ぶだろう。それを恒常化するというのだ。

むかし世話になった組版屋に会った。
Ver.違いのソフトに対応するためMacを数台並べ、文字詰めを気にする写植時代の組版を今でもやっていた。15校だろうと20校だろうとページ単価に変わりが無くなったのはデジタル以降のこと。6月入稿分が入稿されていた。


大日本印刷が直面する「印刷」の危機、電子書籍に活路はあるか《新「本業」で稼ぐ》

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2010.12.27

読書メモ: アレックス・アベラ『ランド 世界を支配した研究所』


アレックス・アベラ『ランド 世界を支配した研究所』

SOLDIERS OF REASON THE RAND CORPORATION AND THE RISE OF AMERICAN EMPIRE

シンクタンクについての、ニュー・ジャーナリズムの手法、つまり取材調査によるレポート。
自分が物心ついてからの出来事が何故あの時に起こったか、それが持て囃されたのかが解説され、これまでの世界情勢を理解するのにとても役立ち、物事の関連性が面白いほどに整然と納まっていくのに驚き、興味が尽きない。
それには、『


沈みゆく大国

』がコンパクトながらロシア・ソビエト理解で大いに役立ち、これを年頭にすれば、対立項であった米国の内情がつぶさに観察され、簡潔に記されてるとの理解に役立つ。
が、本書には付いてないが参考文献を上げるべきと思う。

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